【Visit】

リュトモスには、大容量タイプの名刺入れはありません。それは名刺入れを使うシーンを考えてのこと。
1回の名刺交換で使うのはせいぜい3枚程度。それが1日に5回あったとしても15枚。それぐらいの枚数ならかさばらないので、スーツやシャツの胸ポケットに入れてもすっきり。
不測の事態を考慮したり、少ないと心もとないのであれば、カバンや車のなかにストックしておけば良い。貰った名刺を入れっぱなしも良くないから、オフィスに帰ったらきちんとフォルダに整理して、自分の名刺もこまめに追加する。
名刺入れが貰った名刺のフォルダになってしまっている方も見かけますが、あまり良いものでは無いと思うし、革職人になる前は色んな職歴のある自分の経験上、必要最低限の枚数と、頂いた名刺を収納できれば十分だと思います。そもそも名刺入れが登場するのはビジネスで初対面の時。ぱんぱんになっているより、スマートな名刺入れの方が第一印象も良いですよ。
そんな訳で、薄型の名刺入れしか作ってないんです。自分が良いと思うものしか作らない。これ大事だと思います。

【 Tail of wallet .】


お財布・Zipのファスナーには、金具のついた革のパーツが縫い付けてあります。
僕がこのパーツの事を”しっぽ”と呼ぶので、リュトモス内では当たり前のように通じるのですが、「財布のしっぽ」といっても、普通はピンと来ませんよね。

さて、そんな”しっぽ”には、実はきちんとした役割があります。
ファスナーの端を、同じように革で挟んで仕上げる方法は割とよくある手法なのですが、Zipの場合、ただの留め具という訳ではないのです。ハトメ(ドーナツ状の金具)が打ってあるので、ウォレットチェーンやキーリングなど、何かを取り付けるためと勘違いされる事が多いのですが、そういった使い方は想定していません。むしろ、ファスナーのテープ部分に負荷がかかり、破損や傷みの原因になるのでお勧めできません。

じゃあ、何のためかと言うと、お財布を使う動作に関係があります。

Zipのファスナーは本体よりも長く飛び出しているので、それにより大きく開きます。開ける時はしっぽをつかむ必要はありませんが、閉める時にはファスナーがたわまないよう、しっぽを一方の手でつかむことでスムーズに閉じることができます。
その時につかんだ指から財布が抜け落ちないよう、滑り止めのグリップとしてハトメがついています
ドーナツ状なので、指の腹にしっかりとホールドされ、しっぽをつかんで財布を持ち上げても滑り落ちないよう機能してくれます。

基本的に、リュトモスの全てのアイテムに共通して言えるのですが、ただの装飾的なデザインに見えても、実はきちんと理由があります。アイテムをデザインする時、いわゆる「機能美」と言うものが備わるよう、無駄な装飾を可能な限り省いて、使いやすさとシンプルさを心がけています。

shop info

リュトモスのshopは、毎週火曜日と第3月曜が定休日になりますが、今月は7月20日(月)を営業し27日(月)をお休み致します。
ご来店を予定されているお客様はどうぞご注意ください。

〈Shop info〉
7月7日(火) 定休日
7月14日(火) 定休日
7月20日(月) 臨時営業
7月21日(火) 定休日
7月27日(月) 臨時休業
7月28日(火) 定休日

企画展「さつまもの・まちのシューレ963」


香川県・まちのシューレにて「さつまもの」に参加致します。
会期を3回に分けた今回、最後の3期目に、RHYTHMOS の革小物、reimiのミラー、ONE KILN の磁器、金井工芸の染色作品をご覧いただけます。

〈さつまもの〉
会 期 2019年4月7日(金)~7月26日(日)
場 所 まちのシューレ963
住 所 香川県高松市丸亀町13−3
電 話 087-800-7888

会期スケジュール
1期 4月17日(金)〜5月27日(水)
2期 5月30日(土)〜6月28日(日)
3期 7月1日(水)〜7月26日(日)

まちのシューレ963
https://www.schule.jp/news/2020/03/002049.html

【like a sign dog.】RHYTHMOS x organ/original bag “yukipon”

ワンハンドルが印象的な、コロンとした小ぶりなバッグは、福岡のorganさんのために製作している、オリジナルアイテム。

このバッグを依頼されたのは、確か4年ほど前だったでしょうか。 
POP-UPイベントでお店にお伺いした時に、雑談の中で、「こんなバッグが欲しい。できればオリジナルアイテムとして販売したい」
と言うありがたいお話をいただき、それから1年近くかかってしまいましたが、ようやく形になり、販売にいたりました。

相手のイメージと要望を聞き、それをいったん消化する。
自分の得意なつくりや素材との相性をこね回す。
頭の中に出来上がったデザインを一気にカタチにして行く。

お取扱店のための特別なアイテムは、大体いつもそうやって生まれます。

”YUKIPON”と言う名前がついたこのバッグ。
その命名には理由があります。

organさんには当時、看板犬がいました。
黒いラブラドールの女の子で、人懐こくて賢くて、お店の雰囲気にもマッチした、素敵な看板犬でした。

最初の試作が出来上がってお届けした時、病に伏せていた彼女が亡くなったことを知りませんでした。
数日後にご連絡を頂き、その事実を知ったときは、思わず声を失ってしまいました。

うちにも看板犬がいます。毎日のように一緒に出勤するのも、organさんと同じ。
同じ愛犬家として、悲しみに打ちひしがれるだろうことは、容易に想像がつきますが、
きっと愛犬の死を目の前にした悲しみは、想像をはるかに超えるものだろうと思います。

そんな時に、僕から届いた黒い革で作ったそのバッグは、持ち手の取り付け部分が、ラブラドールの垂れ耳に見えたと。
一目で気に入って、すぐに販売したいとおっしゃって下さいました。

彼女の名前はユキ。
愛称だった”ユキポン”をそのままバッグの名前に。

いつかこんなお店にRHYTHMOSが並んだら…と思っていた素敵なお店と、こんなカタチでお仕事ができて、
意図したわけではなかったけれど、偶然にも大切な愛犬の面影に重ねていただき、思い入れのあるアイテムとなり、とても光栄です。

自分の作り出すものが、単なるモノとしての価値だけでなく、それぞれの想いやストーリーが重なり、誰かの大切なものになる。
と言うことを体感して、改めてモノづくりの仕事をしていて良かった思います。

organ
〒815-0033 福岡県福岡市南区大橋1-14−5
tel_092-512-5967
https://organ-online.com/

RHYTHMOS x organ/original bag “yukipon”
https://organ.shop-pro.jp/?pid=143355028