【 Tail of wallet .】


お財布・Zipのファスナーには、金具のついた革のパーツが縫い付けてあります。
僕がこのパーツの事を”しっぽ”と呼ぶので、リュトモス内では当たり前のように通じるのですが、「財布のしっぽ」といっても、普通はピンと来ませんよね。

さて、そんな”しっぽ”には、実はきちんとした役割があります。
ファスナーの端を、同じように革で挟んで仕上げる方法は割とよくある手法なのですが、Zipの場合、ただの留め具という訳ではないのです。ハトメ(ドーナツ状の金具)が打ってあるので、ウォレットチェーンやキーリングなど、何かを取り付けるためと勘違いされる事が多いのですが、そういった使い方は想定していません。むしろ、ファスナーのテープ部分に負荷がかかり、破損や傷みの原因になるのでお勧めできません。

じゃあ、何のためかと言うと、お財布を使う動作に関係があります。

Zipのファスナーは本体よりも長く飛び出しているので、それにより大きく開きます。開ける時はしっぽをつかむ必要はありませんが、閉める時にはファスナーがたわまないよう、しっぽを一方の手でつかむことでスムーズに閉じることができます。
その時につかんだ指から財布が抜け落ちないよう、滑り止めのグリップとしてハトメがついています
ドーナツ状なので、指の腹にしっかりとホールドされ、しっぽをつかんで財布を持ち上げても滑り落ちないよう機能してくれます。

基本的に、リュトモスの全てのアイテムに共通して言えるのですが、ただの装飾的なデザインに見えても、実はきちんと理由があります。アイテムをデザインする時、いわゆる「機能美」と言うものが備わるよう、無駄な装飾を可能な限り省いて、使いやすさとシンプルさを心がけています。