No.8:春財布

2017.03.01

 RHYTHMOSでは、キーホルダーや小銭入れ・名刺入れなど様々なレザーアイテムを製作していますが、代表作がお財布だからなのか、僕自身が財布というアイテムに思い入れがあるからなのか、製作するのも販売するのも圧倒的に多いのはお財布です。そんな訳で、という言い方があっているのか分かりませんが、財布にまつわる様々なエピソードも自然と集まってきます。今日はその中から幾つかの”ゲン担ぎ”をご紹介したいと思います。

①財布は春に買うと良い。
 春→はる→張る。春に財布を新調すると財布が張る、パンパンに膨らむぐらいお金が入ってくる、という語呂合わせ。春財布は割と定番のゲン担ぎで、デパートなどで新春や春先に財布の販売イベントが開催されることが多いのはこの縁起にちなんでのこと。

②使う前に大金を入れると良い。
 新しいお財布は、実際に使う前に普段は持ち歩かないような大金を入れてしばらく寝かせると良い、というもの。これは、最初に入れた金額をお財布が記憶するので、例えば初めに3,000円しか入っていなければ、その後たくさん入ってきても必ず3,000円ぐらいまで減るが、10万円でスタートすれば出費がかさんでもまた10万円に戻る、というポジティブなもの。

③財布は人に買ってもらう方が良い。
 この由来はよくわからないのですが、財布は自分で買うのではなく誰かにプレゼントしてもらう方が良いのだとか。それが右肩上がりの絶好調の人であればなお良し。その人の運を分けてもらえるのだそう。ルール違反な気もしますが、お金を渡して実際の購入を代行してもらうだけでも効果はあるらしいです。

 他にも、”黒い財布は黒字、赤い財布は赤字になる”なんていう方もいますが、革の国イタリアでは逆に赤い財布は幸運を呼ぶとされています。上記の3つもそうですが、要は気の持ちようというか使う人がどう考えるかであって、根拠はなくあくまでも迷信的なものです。ちなみに僕が財布を換える時は、年末までに新しいお財布を用意(自分で作る)して、お年玉などで使うためのピン札を多めに入れて大晦日を越し、年明けから使い始めるというのがここ数年定番の習わしになっています。

 春の暖かな気配をすぐそこに感じるようになった今日この頃。新生活を前にお財布を新調されるお客様も増えてきました。お財布を買い換えたいけどタイミングが分からないという方もいらっしゃいますが、是非この春お財布を新調してみてはいかがでしょうか?

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※写真は2017年春限定カラー「pistachio/ピスタチオ」(2017.03.15より販売開始・数量限定)